新居大使着任挨拶
令和6年5月29日
この度、イスラエル駐箚日本国特命全権大使として着任いたしました新居雄介です。
私は、昨年10月7日の戦争勃発以降、人々が依然として困難、課題、痛みを経験している最中にイスラエルに到着しました。 在イスラエル日本国大使として、この日々を共に乗り越えられるよう、最大限の協力をさせていただきたいと思っております。
私は、日本とイスラエルの関係を促進させることは、日本の国益に資するものと強く感じております。日本はイスラエルから学ぶべきことが多々ありますし、またイスラエルに対して協力できることも多く、両国の協力が互いの発展につながると考えております。これは、10月7日以降も全く変わらない現実だと考えており、これを推進することは自分の最大の使命だと思います。
昨年11月には、上川陽子外務大臣がイスラエルを訪問し、日本のイスラエルとの連帯を明確に示しました。また、最新の報告は、2023年後半の困難や悲劇があったにもかかわらず、日本からイスラエルへの投資は着実に継続していることを示しています。さらに、イスラエルには日本料理、アニメなど日本文化の愛好家がたくさんいること、そして日本への直行便がほぼ満席になるなど、このような日々においても日本への情熱と愛情は変わることなく、むしろ拡大していることを知りとても嬉しく思います。
現在のような非常に友好な二国間関係は、様々な分野で活躍されてきた多くの日本人の皆様が長年築いてきた賜です。また、近年は経済関係が活発化し、イスラエルにおける日系企業の拠点が増加してきたことは喜ばしいことです。不安を抱える日々が続きますが、皆様の安全の確保に最大限努力すると共に、質の高い領事サービスの提供、また日系企業への支援を積極的に進めて参りたいと思っております。
大使館として、様々な活動を通じて日本とイスラエルの交流が一層活性化することを期待しています。二国間関係の基盤としての人と人との交流が更に深化するよう努めてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
最後になりますが、皆さんとともに、人質全員がすぐに帰還し、イスラエルに静けさと平穏が訪れることを心から願っています。