歌舞伎公演 イスラエル博物館、スザンヌ・デラル・センター |
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日・イスラエル外交関係樹立60周年を記念して、 400年の伝統を持つ日本の歌舞伎が、 イスラエルで初めて上演されました。 8月30、31日、エルサレムのイスラエル博物館の オーディトリウムにて、同館開催中の「クロスプレイ」展 (女形に焦点を当てた、 浮世絵と歌舞伎衣裳の展示) との関連事業として上演が行われました。 観客の皆様は、 多角的な視点から日本の 伝統芸能について しんでおられました。 舞台では、歌舞伎の歴史、 女形、音楽と効果音についてのお話と実演があり、 続いて『鷺娘』が上演されました。 恋の喜びとつらさを、鷺の精と若い町娘の踊りを 通じて表現する 歌舞伎舞踊の代表的な作品で、 今回の公演団代表の女形歌舞伎俳優 の中村京蔵さんが演じられました。 9月6、7日は、テルアビブのスザンヌ・デラル・センターにて、豪華な大道具、 伝統的な所作台、赤・緑・黒の歌舞伎の定式幕などが揃い、より本格的な歌舞伎公演 となりました。 歌舞伎の歴史解説から始まって、『鷺娘』と、長いたてがみの2頭の獅子 による勇壮な踊り 『石橋』が上演されました。 また、歌舞伎の化粧や衣裳の着付けなども紹介されました。 終演後には満場の観客から暖かい拍手が送られました。 これらの公演の合間には、セミナー・ハキブチム演劇コースやベイト・ツヴィ演劇学校にて、ワークショップも行われました。 若い俳優の卵たちは、所作、振り、様式などを通じて、 日本の伝統芸能のエッセンスを学びました。 この事業は、国際交流基金、イスラエル博物館、 スザンヌ・デラル・センター、 在イスラエル日本大使館の共催、 松竹株式会社の制作で実施されました。 「English] |
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中村京蔵さんによる『鷺娘』 | |
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中村京蔵さんと尾上松五郎さんによる『石橋』 | |
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万雷の拍手をする観客 | 中村京蔵さんから女形の姿勢を学ぶワークショップの参加者 |