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【安全対策基礎データ】


2012/11/4

● 犯罪発生状況、防犯対策

1.イスラエル国家警察の犯罪統計によれば,2011年のイスラエル国内での

犯罪発生件数は約36万6千件で,犯罪発生率を人口比をもとに日本と比較した場合,

殺人は1.9倍,強盗は6.1倍,性犯罪は6.8倍と凶悪犯罪の発生率が高いのが

特徴的といえます。

2.日本人の犯罪被害のほとんどが旅券や現金等の貴重品の盗難被害(スリ,置き引き等)

であり,ちょっとしたすきに被害に遭っています。なお,凶悪犯罪については,

日本人の被害件数は少ないものの,国内ではかなりの事件が発生しているので,

被害に遭わないよう注意を怠らないことが大切です。  被害の具体例は次のとおりです。

・エイラートのビーチで遊泳中,砂浜に置いていたバックから現金,旅券を盗まれた。

・エルサレムの旧市街の人混みの中で,貴重品を入れていたウエストポーチを盗まれた。

・死海の近くにあるホテルロビーで,荷物から目を離したすきに貴重品を入れたリュックを

盗まれた。

・エルサレムで駐車中の車のガラスを割られ,座席の上に置いていたバッグから,

現金と旅券を盗まれた。
・エルサレムの旧市街で,現地で知り合った人たちと飲酒し,

酔いが回ったところで貴重品を強奪された。

・死海で海水浴中に,ロッカーの鍵が開けられ,中に入れていた現金を盗まれた。

・テルアビブのユースホステルの手荷物預かり所に預けていたカメラ機材が盗まれた。

・エルサレムのダマスカス門近くで強盗に遭い,顔と腕を刺される怪我をした。

3.犯罪被害多発地域は次のとおりです。

(1)テルアビブ市 ・ベン・イェフダ通り,アレンビー通り

 テルアビブ市の海岸から中心部に通じるこの地域は,商店が集中した繁華街で,

昼間は人出が多く活気があり,夜間もカフェ等が遅くまで営業していますが,他方,

同市で最も犯罪の発生件数が多い地域でもあり,夜間の一人歩き等は避けた方が無難です。

・旧バスステーション付近  テルアビブ市南部ショムロン・ネヴェ(SHOMERON

NEVE)通りに位置する,旧バスステーション付近は,外国人労働者が多数集まる地域となっており,

風俗関係の店舗もあり,各種犯罪の発生率が高い地域でもあります。夜間の訪問は差し控え,

いかがわしい店には立ち入らないことが賢明です。 ・ハ・ティクヴァ(HA-TIQVA)
地区 テルアビブ市南東部に位置する同地区は,麻薬等薬物関係の犯罪が多発しており,

比較的簡単に薬物が入手できることから浮浪者等も多数集まっています。

夜間はもとより昼間も立ち入らない方が賢明です。 ・オールド・ジャッファ付近

 テルアビブ市南部に位置する同地区は,昼間は観光客・骨董品の買い物客等で賑わって

いますが,付近には安宿が多い関係で,外国人労働者やバックパッカーも集まっています。

夜間人通りが少ない場所では,強盗事件等の犯罪が発生していますので,夜間の訪問,

一人歩き等は避けた方が良いでしょう。 (2)エルサレム市 ・旧市街

 旧市街はユダヤ教・キリスト教・イスラム教の聖地であり,

イスラエル観光の中心地でもありますが,昼間は観光客を狙ったスリ・置き引き、

夜間は強盗事件等が発生しています。

昼間は人込みの中で貴重品から目を離さないように十分注意し,

夜間は単独での行動はしない方が賢明です。

4.イスラエルで安全に渡航・滞在するには,次の防犯対策が必要です。

・現金,旅券等の貴重品は,必要なとき以外は持ち歩かず,ホテルのセイフティーボックス

等安全と思われるところに保管し,持ち歩く場合は分散して,肌身離さず所持する。

・ホテルでは見知らぬ人を部屋に入れない。不審な小包や手紙を受け取らない。

・手荷物から目を離さない。

・夜間の一人歩きは避け,ひと気のない場所に行かない(エルサレム旧市街,

テルアビブ市内オールドジャッファ等)。

・車を駐車する際は車内に貴重品を残さず,また車外から見える場所には荷物等を置かない。

・不審な人物,見知らぬ人を安易に信用しない。 ・私設カジノや風俗関係の場所には出入りしない。

・交通事故及び一般犯罪に遭わないために,知らない人の車には絶対乗らない

(また、自分が運転中は知らない人を乗せない)。

 なお,明らかな犯罪行為ではありませんが,最近エルサレム旧市街の土産品店での

強引な客引きやそのような土産物店で購入した土産品を巡るトラブルが散見されています。

以下のような事項にも留意が必要です。 ・強引な客引きをする店には入らない。

・商品購入の判断は自分で行い,買いたくない場合はハッキリ断る。

・財布の中身を相手に決して見せない。

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● 査証、出入国審査等

1.日本とイスラエルの間には査証免除取極があり,

観光・知人訪問等の営利目的以外の3か月以内の短期滞在については

査証を取得せずに入国できます。

ただし,滞在予定期間が3か月以内であっても,入国目的が就労や留学等の場合は,

事前に査証を取得する必要があります。また,旅券の有効期限は6か月以上必要です。

 滞在期間の延長及び在留資格の変更は,管轄地の住民局に申請し,

厳格な審査を受けることになります。提出書類も審査の種類により異なるので,

延長等を希望する場合は事前に住民局に照会することが必要です。

2.入国に際して,旅券にイスラエルを対立国としているアラブ諸国の査証,

入国スタンプがあると, セキュリティー・チェックが更に厳しくなる場合があります。

また,旅券にイスラエルの査証,出入国スタンプが押してある場合,

イスラエルと敵対しているアラブ,イスラム諸国では入国を拒否されます。

なお,陸路でエジプト及びヨルダンから入出国する場合,

イスラエルの入出国スタンプがなくてもエジプト及びヨルダンの出入国スタンプが残れば,

イスラエルへの入国事実が判明し,入国を拒否される場合がありますので注意が必要です。

従って,

他のアラブ諸国を旅行する場合は,イスラエルを最終訪問国にする等旅行計画にも配慮する

ことが重要です。

3.空路出国する際は,チェックインに先立ち,

テロ防止のためのセキュリティー・チェックを受けます。その際,

係官から口頭(ヘブライ語の他、英語)または日本語文書の提示による質問(滞在期間,

滞在地,第三者からの贈り物の有無,武器・危険物携行の有無等)があり,

場合によっては旅行カバンの開披並びに身体検査を受けることもあります。

セキュリティー・チェックはかなり厳しく,時間もかかるため(通常30分~1時間程度),

時間的に十分な余裕を持って空港に到着するよう心がけることが必要です。

航空機内への預け荷物(旅行カバン等)の中に石鹸やナツメヤシの果実(デーツ)

等があると、セキュリティー機器が危険物・要注意物品として反応することがあり,

再検査を受ける場合もあります。なお,最近では,出発日の前日に荷物検査及び搭乗手続き

(アーリー・チェックイン)を行う航空会社もあるので,

利用すれば出国時のセキュリティー・チェックが簡略化されます。

4.入国の際の手持ち外貨の申告は不要で,持ち込み額の制限もありません。

ただし,出国の際に一定額以上のイスラエル通貨(シュケル)の外貨への再両替をする場合は,

外貨をイスラエル通貨へ両替した際受領したレシートの提示を求められるので,

保管しておくことが必要です。

なお,イスラエル通貨への両替は、空港到着ロビー及び市中の銀行,

滞在先のホテル等で可能です。

5.イスラエルでは物品税が高い(16%)関係で通関検査は厳しく実施されます。

入国の際の通関は通関申告を必要としない緑色のブースと,

申告が必要な赤色のブースに分かれています。新品のビデオカメラ,

パソコン等は申告が必要です。

通関申告で必要と認められれば,税関に課税相当額の保証金を納入し,

出国の際に品物を確認のうえ返還を受けることになります。

 イスラエルに持ち込みが禁止されている物は,麻薬類,

900Mhzのレンジを持つ無線電話,賭博機器,生肉,ポルノ雑誌類です。動物・植物,武器,

個人使用目的以外の医薬品等を持ち込む場合には許可が必要です。

 また,柑橘類の実,ある種の地図・写真,骨董品等をイスラエルから持ち出す場合にも

許可が必要となる場合がありますので,購入の際に確認することが必要です。


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● 滞在時の留意事項

1.国境・停戦ライン,軍事施設,原子力研究所付近及びゴラン高原の地雷原には,

立入禁止区域が設定されています。

 軍事施設の写真撮影は禁止されています。また,宗教関係施設及び聖地等は,

場所・時間等により写真撮影が禁止される場合があります。

2.麻薬の持ち込み及び所持は法律により禁止されています。

発見された場合には,最高20年の禁固刑または国外退去処分を受けることもあります。

3.東南アジア,アフリカ等の外国からの出稼ぎ労働者が多数就労していますが,

国内での就労には就労査証が必要で,不法就労が発見された場合には,

処罰または国外退去処分を受けることがあります。なお,近年外国人の不法残留,

社会保障が社会問題化しており,就労査証を取得することは困難となっています。

4.兵役が国民の義務となっている関係で国民が銃器の取扱いに慣れており,

また許可制で個人の銃器(けん銃)の所持が認められています。市中でも,

軍人はもとよりガードマンや個人が自衛のためにけん銃を携帯しているのを見かけます。

5.テロ行為に関し国民全体が非常に敏感です。人が集まる場所でカバン等に

仕掛けられた爆弾が爆発し多くの死傷者を出したケースも多々ありスーパーマーケット,

映画館等の公共の建物に入る際は,カバンの中身等の携行品をチェックされることが多く

あります。

所持者不明の品物は危険物(爆弾)と見なされて処分されますので,

自分の持ち物を放置または置き忘れたりせず,

所持人不明の品物には近づかないように注意することが必要です。


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● 風俗、習慣、健康等

1.イスラエルではユダヤ教の戒律が市民生活を大きく支配しており,祝祭日,

安息日(毎週金曜の日没から土曜の日没まで)には,

一部例外を除き,路線バス,鉄道等の公共交通機関(タクシーを除く)は運行せず,

大半の商店も休業します。

ユダヤ教の戒律を厳しく守っているユダヤ人居住区(エルサレム市メア・シェアリム地区等)

では祝祭日,

安息日に自動車を乗り入れ写真等の撮影や賑やかに騒いだりするとトラブルの原因となり,

場合によっては投石等を受けることもあります。

また,イスラム教徒にとって,毎週金曜日は合同礼拝が行われる休日となり,

祝祭日についてもイスラエル国内とは異なるため,

イスラム教徒居住区へ入る場合は注意が必要です。

2.渡航に際して,特に必要な予防接種はありません。

3.その他

(1)水道水は石灰分が多く含まれているので,旅行者はミネラルウォーター

を利用する方が無難です。

(2)医療水準は欧米並みで安心して診療が受けられますが,治療費が高額なため,

海外旅行傷害保険に加入しておくことをお勧めします。

(3)夏場(5月~9月)は日差しが特に強いので,

サングラスや帽子を用意する等の対策が必要です。

また,この期間はほとんど雨が降らず,空気が乾燥しているので,

十分な水分の補給にも留意することが必要です。

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● 緊急時の連絡先

◎警察(国内共通):TEL 100

◎火災(  〃 ):TEL 102

◎救急車( 〃 ):TEL 101

◎在イスラエル日本国大使館:  (市外局番03)695-7292

   国外からは(国番号972)3-695-7292

◎ラマッラ出張駐在官事務所
(在ラマッラ日本政府代表事務所): 外局番02)241-3120,241-3121

   国外からは(国番号972)2-241-3120,2-241-312

※在留邦人向け安全の手引き
現地の在外公館(日本大使館・総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」もご参照ください。

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【問い合わせ先】

(問い合わせ窓口)

○外務省領事サービスセンター  

住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902 (外務省関係課室連絡先)

○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306

○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)

 電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399

○外務省海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp

              http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(大使館連絡先)

○在イスラエル日本国大使館

住所:Museum Tower 19th & 20th Floor, 4, Berkowits St, Tel-Aviv 64238,ISRAEL

電話:(市外局番03)695-7292  

国外からは(国番号972)3-695-7292  

FAX:(市外局番03)691-0516  

国外からは(国番号972)3-691-0516  

ホームページ:http://www.israel.emb-japan.go.jp/


○在ラマッラ出張駐在官事務所(在ラマッラ日本政府代表事務所)  

住所:3rd Floor of VIP2, 200 Yazour Street, Al-Bireh, Ramallah

電話:(市外局番02)241-3120、241-3121  

国外からは(国番号972)2-241-3120、2-241-3121  

FAX:(市外局番02)241-3123  

国外からは(国番号972)2-241-3123  

ホームページ:http://www.ps.emb-japan.go.jp/



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